土鍋の使い方(お手入れ)
使い始め・水漏れは「目止め」をしてください
目止めとは、使い始めの土鍋や水漏れする土鍋にお粥を炊き込む作業です。お粥を炊くことで米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぎます。特に伊賀土鍋は粗土を使用しているので、米の研ぎ汁ではなく、必ずお粥で目止めをします。※空焚き可能な土鍋及びセラミック加工を施している土鍋は目止めが不要です。
目止めの「お粥炊き」の方法
小麦や片栗粉、米の研ぎ汁を使うのがよく知られておりますが、ここでは簡単にしかも強固に目止めが出来る「お粥焚き」をご紹介いたします。
①土鍋をよく水洗いして水分を拭き取り、水を含みやすい底面を上にして自然乾燥させます。
※濡れたまま加熱するとひび割れの原因となります。
②乾燥させた土鍋に8分目ほどの水(またはお湯)と、飯碗1杯程度のご飯(お米ではなく残りご飯)を入れます。
③ざっと混ぜてご飯をほぐし、吹きこぼれのないよう弱火でゆっくりと炊き込んでください。
④お粥が炊き上がったら火を止め、土鍋が十分に冷めてから(2時間以上)お粥を取り除き、土鍋を水洗いしてください。※目止め後のお粥は食べらても害はありません。
カビにはお酢を
匂いには茶殻を
こげつきには重曹を
土鍋の八分目まで水を入れ、カビには酢(大さじ2~3杯)・匂いには茶殻(ひとつかみ)・こびりつきには重曹(小さじ1杯)を加えて約10分煮立てます。冷めたら一度よく洗い、再度目止めを施してください。